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「アフリカ理解プロジェクト」代表白鳥くるみさんインタビュー 後編



こんにちは!

今回は、先月公開の記事「『アフリカ理解プロジェクト』代表白鳥くるみさんへのインタビュー」の後編です。活動内容についてお話しいただいた前編記事はこちらでお読みいただけます!


それでは後編です!



筆者:日本でのアフリカ・イメージをどう思いますか?


白鳥さん:私が初めてアフリカに行ったのは70年代、青年海外協力隊員のときでした。国際協力でアフリカへ渡った若い女性をメディアは注目していて、たくさんの取材を受けました。でもアフリカで体験した、現地の人たちの「ごく当たり前の普通の暮らし」「アフリカの持つ可能性」といったことを伝えてもメディアが強調するのは、貧しく、危険で、苦労の多い国(でがんばる日本女性)といったステレオタイプな報道に偏っていました。この傾向は、今でも変わらないのではないでしょうか。

世界的にみてもアフリカのニュースは、4Dばかりと言われています。4Dというのは、死(death)病気(disease)災害(disaster)絶望(despair)のことです。アフリカの可能性は、最近ようやく取り上げられてきましたが、4Dとのバランスはよくありません。だからこそ私たちはアフリカの「今」を伝える必要があると感じています。



遊牧・牧畜民コミュニティ支援 現地パートナーNGOと

筆者:外語大にはNGOの道に進みたいと考えている学生が多くいるのですが、何かアドバイスはありますか?


白鳥さん:NGOといっても、海外と日本とでは市民の意識がだいぶ異なります。例えば私が長く暮らした英国ですと、NGOは世界的な問題に対して「政府や国際機関とは違う〝民間″の立場から、利益を目的とせずこれらの問題に取り組む」団体であるということが広く認知されています。と同時に、NGOやボランティアに積極的にかかわる人たちは市民からもリスペクトされます。こうしたことがNGOの活動資金を潤沢なものにし、優秀な人材を集める要素になっています。

一方で、日本で生まれたNGO活動は、資金面でも人材面でも多くの問題を抱えています。NGOがプロフェッショナルな活動に徹することで、市民の理解を得ることが大事だと思います。課題は多いですが、政府や国際機関ができないようなユニークなプロジェクトをやることもできます。その意味では自由度の高いNGOの仕事は、とてもやりがいがあり面白い仕事だと思います。


筆者:アフリカ理解プロジェクトさんは2003年から始まった団体とのことですが、これからどのように活動を広げていきたいとお考えですか?


白鳥さん:ARPは多岐にわたる活動はしていますが、活動ひとつひとつの質(成果)を大事に考えています。(例えば、ARPは年1冊のペースでアフリカや日本で本を出版しています。量を書くことはもちろん可能ですが、質やユニークさにこだわっています)。

スタッフ全員が仕事を持ちながらこの活動をしているという団体のキャパシティの問題もあります。活動を広げることだけを目的にしていると、質(成果)を見失い、本末転倒になってしまいます。質を確保しながら、活動を広げていきたいですね。



エチオピアの書店や老舗のコーヒーショップなどで販売されているコーヒーの本

筆者:最後に記事を読んでいる学生に向けてメッセージをお願いします!


白鳥さん:今みなさんが生きる日本、そして時代は多くの道があり選択の自由があります。

どの道を行けば良いか迷ったときは、困難な方を選んでください。困難な道ほど、他の人は選ばないものです。そのことが結果的に、自身の価値(市場価値も含む)を高めることになるでしょう。

人間力、そして真の意味での「教養」を身に着けてください。「国際協力の仕事は人間力」そしてグローバル人材として通用するのは、「語学+教養を持った人」です。


インタビュー内容は以上です。白鳥くるみさん、大変貴重なお話をありがとうございました!

アフリカや国際協力に興味がある人にとって、とても参考になったのではないでしょうか?それぞれの専門性を磨いていく外大生には励みになるメッセージもありましたね。


前編に引き続き、拝読ありがとうございました!

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